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これまで電子、光子、核子(陽子、中性子)、パイ中間子、ニュートリノといった粒子が出てきました。
ここでハドロンというのは核力を感じる粒子の総称で、粒子が持っているスピンという量が1/2の奇数倍(1/2とか3/2)のものをバリオン、1/2の偶数倍(0,
1, 2 等)のものをメソンと言います。
この表を見て奇妙に感じられると思いますが、質量は確定していません。後で述べるようにクォーク単独の質量を測定できないのです。他の粒子との相互作用を通して間接的にこれらの値が分かっています。 |
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クォーク同士をくっつけている力(相互作用)は何なのでしょうか? 電磁気力は粒子の電荷を感じて、光子によって伝えられるように、実はそれぞれのクォークには「色」という電荷のようなもの(色荷とでもいいましょうか)があり、それを伝えるグルーオンという粒子があります。 クォークは光の波長(10-5cm程度)よりずっと小さい(大きさが無い)ので私たちが感じる色彩を持っているわけではなくて、単に電荷のようにそれを区別する量があるだけです。電荷のようにプラス幾つとかマイナス幾らという量ではなくて3種類の値しかとることが出来ないので、それを「赤」「青」「緑」と光の3原色と同じ名前を付けたのです。 各クォークにはそれと反対の色を持った反クォークが存在します。(反クォークの名前にはバー(棒)を付けます。) グルーオンのグルーというのは英語で「糊」(のり)の意味です。
ことになっています。
となっていなければなりません。例えば
のようにクォークや反クォークがグルーオンを交換して結合しています。他のハドロン族の粒子も同じです。
また量子色力学を用いれば陽子や中性子の質量も計算で求めることが出来ます。 |
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クォークは初めはu, d,
sの3種類だったのですが、その後高エネルギー実験でより質量の大きな粒子が作られるようになり、さらに3種類の重たいクォークが見つかっています。これらのそれぞれは「色」を持っています。
ここでの質量の単位 GeVはギガ電子ボルトで、1
GeVは1 MeVの1000倍です。 |