この年表には未だ説明していない言葉や粒子の名前が出てきますが、後の章で説明いたします。
約1000兆度までは現在の高エネルギー実験で確認されてきた物理学の知識をもとにしています。
それより高温の時代や宇宙の開闢(かいびゃく)に関しては、幾つかの説が提案されていますが、まだ確定したわけではありません。
この年表から分かることは、
1.
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現在の宇宙を構成しているものは初めの1万年で出来上がった。
1万年というのは宇宙の歴史のほんの100万分の1程度です。
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2.
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歴史の区切りは物質の階層性と関係している。
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ということです。ここでいう「物質の階層性」とは
様々な物質を作っているいろいろな原子(水素、酸素、窒素、鉄、金、ウランなど)
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それぞれの原子に対する原子核と電子
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原子核を作っている陽子・中性子、それと電子
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陽子・中性子を作っている素粒子(クォーク)、電子とその仲間(レプトン)
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というように物質を作っているものには段階的により小さな構成要素がある、ということです。
この年表のように宇宙は昔は熱く、それが冷えるに従って現在の宇宙の姿になったという考え方を
といいます。ビッグバン宇宙論は現在の宇宙の観測と、ミクロな世界の物理との共同作業で出来上がった理論と言えるでしょう。詳しく言えば他の物理学(統計力学など)も重要な役割を果たしています。
次の章でミクロな世界の物理、素粒子のことを紹介した後にこの年表がどのようにして作られたかを説明します。
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